オペラ「浦島太郎」←妄想です

昨年2月に、新国立劇場に観に行ったオペラ「紫苑物語」。
かなり難解なこのプロダクションの感想を、友人とLINEでやりとりしていた時のこと・・

友人「日本の、日本語のオペラって難しい課題。沼尻さんが『竹取物語』みたいなオペラをまた作ってくれないかしら?」
私「『浦島太郎』なんてどうですか? 乙姫さまSop のアリア、なんてよさそうですよ!」
友人「いいかも! 竜宮城の魚たちの合唱で私出たいわ」

というようなところから話はどんどん発展し、具体的な歌手のキャスティングなどで盛り上がり、延々とLINEのやりとりが続きました。まぁ言ってみれば、子供時代の「ごっこ遊び」の延長のようなもので、架空のオペラで楽しんでいたわけです。後日コンサートでご一緒したときも、あれ面白かったねぇ、と笑いあったのでした。

・・と、しかし私の中ではまだ終わっていなくて(笑)、その後もひとりであれこれ妄想し、オペラのプロットを考え続けているのです。
それで、お時間たっぷりある今、ちょこっとまとめてみました(楽しい・・)

オペラ「浦島太郎」〈全3幕〉

〈キャスト〉
浦島太郎:テノール
太郎の母:メゾ・ソプラノ
竜宮の大臣(亀):バス・バリトン
乙姫:ソプラノ(コロラトゥーラ)
鯛:テノール
比目魚(ひらめ):バリトン
村の子ども、通りがかりの老人:助演
児童合唱、混声合唱、シニア混声合唱、ダンサー

このお伽噺、登場人物といい、設定といい、すごくオペラ向きだと思うんですよね。
竜宮城はさながら「タンホイザー」のヴェヌスブルク。ラストの太郎は「ファウスト」博士みたい。口から(指から?)出まかせの「浦島太郎」ですが、なかなかいい題材だと思っています(自画自賛)

キャストについて、友人とは具体的にオペラ歌手のお名前をあげて楽しんでいたのですが、差し支えありそうなのでここでは記しません。だけど、乙姫さまだけは、「ぜったい森麻季さん!」ってことになっています(笑)

 

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プロットらしきものを書いてみました。
私の妄想にお付き合いいただける方、且つ、とってもお時間に余裕がおありの方はお読みください。

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序幕
児童合唱団が「むかしむかし浦島は・・」と後ろで歌っている。
浜で村の子どもにいじめられている亀。釣竿を持った浦島太郎が近づき、子どもを引き離し、亀を海にかえしてやる。

1幕
浦島太郎の家。母と朝餉を囲み語らう太郎。
やがて、漁に出ていく。
浜に出たところで、見かけぬ立派な装束の男性(竜宮の大臣)が立っている。男は自らを「竜宮の使者」だと紹介する。「先日、亀に身をやつしてこちらの世界に来てみたが、ひどい目にあい絶望した。竜宮に帰り、助けてくれた貴方の話をしたところ、ぜひこちらにお招きし、もてなすようにと言われ、ここに再び来た次第である」
竜宮とはいかなる場所かと問い、自らの境遇を語る太郎。
男に説得され、竜宮に行ってみることにする。再び変身した亀にまたがり、竜宮城へ。

2幕 1場
竜宮城。
魚たちの歓迎の合唱。舞も加わる。
鯛(テノール)と比目魚(ひらめ、バリトン)の軽妙な二重唱。
乙姫の登場。歓迎のコロラトゥーラ・アリア。
やがて太郎も歌いだし、二重唱。
華やかな舞と合唱は続く。

2幕 2場
佇む太郎。いかほどの時が経ったのであろう。
母のことを思いだす。望郷の歌。
大臣があらわれ、ここにとどまるように説得する。実は乙姫の婿としてここに来てもらったのだと。乙姫が現れる。とどまってほしいと大臣と二重唱。それに太郎の苦悶の歌が重なり三重唱。やがて帰ることを決意し、乙姫も大臣も認める。
乙姫が玉手箱を渡す。これは決して開けてはなりませぬ。惜別のアリア。

3幕
浜辺。横たわる太郎。やがて起き上がる。
まったく知らぬ人々。母の家もない。
こは如何に!?
通りがかりの老人に尋ねる。「そういえば太郎の話は昔祖母にきいた」
なんたること! うなだれる太郎。傍らには乙姫から渡された玉手箱。
竜宮を思いだし、乙姫のアリアを歌う太郎。そして箱を開ける。
箱から煙が立ちのぼる。
太郎は消える。

序幕の児童合唱団と同じ位置に同じ構成のシニア合唱団。
「むかしむかし浦島は・・」

(幕)

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