2025年11月23日(日・祝) 沼尻竜典×京都市交響楽団 マーラー 交響曲第9番

14時開演 びわ湖ホール 大ホール

沼尻マエストロと京響のマーラーシリーズ第6弾。
マーラーが完成させた最後の交響曲です。

ウィーン・フィルから始まったこの11月、オーケストラ黄金月間の最後を締めくくる演奏会。曲目も、演奏も、それにふさわしいものでした。

演奏会が立て込んでいて、「予習」は前日から。しかし、冒頭からマーラー独特のあたたかいものに包み込まれているような感覚と、どこかで聴いたような和声や旋律が聞こえてきて(どの交響曲のものなのかすぐにわかるほどマーラー通ではないのが悲しいところ)、これはマーラーの集大成なのではなかろうか、と思うと同時に、最も好きな交響曲かもしれない、と思いました。

それ以上何かを語れるほど知識もなく、ひたすら分厚いサウンドに身を任せる90分。予習不足が悔やまれるものの、至福のひとときでした。

演奏内容から離れますが――このシリーズが始まった際のプレトークで、マエストロが「シリーズの最後は9番にする。スコアの最後に『死に絶えるように』と書いてあるから」と仰っていたのがずっと気になっていました。もしやこれが最後ではなかろうか?と。

と、この日のマエストロのプレトークでは、プログラム表紙を指して「今まで『マーラーシリーズ』と書いてあったのに、『マーラー』だけになっていて――まだ、2番、3番、5番が残っているけれど、2番3番は合唱が入るので費用面で難しい」、「続けられるように、アンケートにぜひ書いてください」と。マエストロの意志だけでは決められないのでしょうか?

ということで、普段は書かないアンケートに色々書いて出してきました。「死に絶えた後に復活して、改装相成ったホールで2番をお願いします。一般合唱を募集してほしいです」と。希望が叶いますように。

プログラム表紙は確かに「マーラー」のみ。ですが、チラシには「マーラーシリーズ」と書かれているので、途中で方針変更があったのでしょうか?それとも単にプログラム発注時のミス?

 

◇座席
3階3列目下手側通路脇。視界良し。

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