2024年10月26日(土)ベルリン国立歌劇場「ナブッコ」

19時30分開演 ベルリン国立歌劇場

ツアー3日目。午前中はバスで1時間ほどのポツダムへ行き、ポツダム会談で知られるツェツィーリエンホーフ宮殿およびサンスーシ宮殿の見学のあと昼食。前日と同じくホテル帰着が夕方近くになったので、シャワー、仮眠、軽食のみ。オペラ鑑賞後に入浴すると就寝が遅くなるので、先にシャワーというのが定着しました。

前日のトゥーランドットで変な演出の洗礼を受け、覚悟を持って劇場に向かったのですが、意外に、この「ナブッコ」は判りやすく、かつ美しい舞台で、楽しめるものでした。

ナブッコは、今年2月にメトのライブビューイングで観た際に、「判りにくい」と感じたので、ビデオを観たり、マンガ本を読んだりした上、最後には解説にマーカーを引きまくって予習し臨みました(同様の対策をされていた方がおられ、この方とはその後かなり話が合うことがわかりました)。

シザー状の階段(ショッピングセンターの裏手などによくある)が設置されているだけの簡素な印象の舞台で、この階段には合唱団が並ぶのだろうと容易に推測できるものでした。

歌手についてですが——このツアーの目玉のひとつでもあった、大司祭ザッカーリア役ルネ・パーペ氏が直前に降板。とても残念でしたが、代役のミカ・カレス氏が素晴らしかった。声量抜群の大迫力バリトンで、上背もある堂々とした体格。ナブッコ役のルカ・サルシ氏も素晴らしかったのですが、それを凌駕するものでした。そして、アビカイッレ役のアナスタシア・バルトリ氏の歌唱が凄まじいので、題名役ナブッコは霞みがち。しかしこれは歌手によるものではなく、台本にその原因があるような気がします。

この演出が判り易かったのは、なんといっても衣裳。エルサレム側は「超正統派ユダヤ教徒」が被っているつば付きの黒い帽子を被り、バビロニア側はイスラムのVネックのローブを纏っているので、一目で見分けがつきます。判りにくいことをよく理解している親切な演出だと感じました。

加えて、第2幕では、階段一面に花が飾られており、目を瞠る華やかさ。そこに並ぶ合唱団。これぞオペラ、の豪華な非日常を堪能しました。

が、しかし。やはり眠くなってしまうのですねー。時間にしておよそ3分の1ほどは気を失っていたと思います。ヴェルディ作品では、メト等のビューイングでも悉く寝てしまった記憶があり(ナブッコ、ドン・カルロス、運命の力)、私にはヴェルディは不向きなのかもしれません。緊迫したシーンなのに長調の長閑な音楽だったりするのも腑に落ちなかったりもして‥。

一方、隣の姉は「これぞオペラ」といたく気に入った様子。音楽が素晴らしいし、何でもアリアが終わると「わー、Bravo!パチパチ」となるのがいいのだそうです。人それぞれです(笑)

(出演者)
ナブッコ:Luca Salsi
イズマエーレ:Ivan Magri
フェニーナ:Maria Prudenskaya
ザッカーリア:Mika Kares
アビカイッレ:Anastasia Bartoli
アンナ:Sonya Herranen
アブダッロ:Andres Morero Garcia
ベルの祭司長:Manuel Winckhler

指揮:Bertrand de Billy
演出:Emma Dante

 

◇座席
6列目下手側。前日よりも3列後ろで字幕は多少見易い(かなり寝たけれど)

◇観光

ポツダムのツィツェーリエンホーフ宮殿、ポツダム会談の行われた広間

サンスーシ宮殿、内部の美術館(カラヴァッジョ「聖トマスの不信」超高解像度の迫力。ずば抜けて素晴らしい)

 

タイトルとURLをコピーしました