「グルーヴ!『心地よい』演奏の秘密」

この1週間はコンサートに行く機会はありませんでしたが、とても興味深い書籍と出会えました。まだ途中なのですが、そのことを記しておこうと思います。

「グルーヴ!『心地よい』演奏の秘密」

メゾ・ソプラノ清水華澄さんのツイッターで知り、そのままAmazonで注文!と思ったのですが、少々値が張るのでとりあえず書店で立ち読みしてみることに。訪れた書店では何冊か重ねて陳列されていました。そして手にとって目次を見た瞬間、「あ、これは『買い』だな」と即決。

「グルーヴ」を切り口に、さまざまな演奏家にインタビューを行っているのですが、「グルーヴ」感だけでなく、どんなことを考えて練習し、そして本番中に何を考えて演奏しているのか。あるいは具体的な楽曲について、または楽器の特性について・・といった聴き手として知りたいことが「え、こんなことまで喋っていいの?」というくらい満載に述べられていて、それはそれは面白い! 面白すぎて、読み終えてしまうのが勿体なくて、毎日チビチビと読み進めています。

音楽家の方の話を聞いたり、書かれたものを読んだりして感じることは、「形を持たないものについて自分の言葉を使って伝える」ことに長けている、ということ。いろいろな比喩を用いたり、自分の感情をユーモアを交えて語る、など。そういった音楽家ならではの特性が、この「質問に対して答える」という形式の対談集に存分に活かされているな、というのが、まだ読中ではありますが、この書籍に対する全般的な印象です。

面白い書籍というのは、ジャンルを問わずーー小説であっても、エッセイであってもーー再読の楽しみもあるわけですが、そして私の場合それらは「ナイト・キャップ」本として最適なのですが(結末がわかっているので寝落ちOK)、今までに何冊も遭遇しています。

音楽のジャンルでいえば、なんといってもこれです。
「小澤征爾さんと音楽について話をする」

村上春樹氏による書き起こしの巧みさもあるのでしょう、対談集ですが、読むこと自体の快感もある書籍です。「あぁ勿体ない・・」と思いながら一気読みしてしまった後で、繰り返しランダムに何度読んだかわかりません。
村上春樹氏の小説がなぜあれほど読まれているのか、実はその秘密もこの中で語られている、と私は思っていますが・・このことについて書くとまた長々となるので、それは別の機会があれば綴ることとします。

そして、実はつい先ほどAmazonでコチッと購入した書籍があります。
飯森範親「マエストロ、そこまで話していいんですか!?」

これもツイッターで、マエストロご自身のRTで知ったのですが、これは絶対面白いですよ!
「夏休み」までご褒美に取っておくか、今週末の4連休に読んでしまうか・・

あ、でも今週はコンサートが2つあるのですねー♪
幸せです・・

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