2024年7月15日(月・祝)辻彩奈・阪田知樹 ヴァイオリン&ピアノ デュオ・リサイタル

14時開演 いずみホール

2日連続のいずみホール。
一昨年に続き2回目の推し様お二人によるデュオ・リサイタルを聴いてきました。
もちろん素晴らしい演奏会でした。

ツアー全7公演のうち、この日は6回目。
プログラムは3種類あり、主催の大阪新音で事前にアンケートを取ったところ、前半に有名な小曲が並ぶ名曲プログラムになったとのこと(アンケート?会員の私には連絡ありませんでしたが笑)。

冒頭エルガーの「愛の挨拶」。まずヴァイオリンの輝かしい音色に圧倒されました。単音でもたくさんの音色が重なり合っているように聴こえるのです。これは倍音が多く聴こえている、ということなのでしょうか。彩奈さんをいずみホールで聴くのは初めてでしたが、このよく響くホールでの音色に魅了されました。鳴り始めた瞬間「来てよかった!」と。

3曲目に演奏されたクライスラー「愛の喜び」。これは甘く旋律美を歌うのではなく、攻めた感のある演奏。やっぱり今の彩奈さんには、キレキレ系の作品をズバッと切れ味よく弾く方が合っていますね。なので、私に訊いてくれたならば、名曲プログラムでない方を選んでいたのになぁ、と(笑)。

阪田さんは、リサイタルや協奏曲で聴いた超絶技巧バリバリの演奏とは一線を画し、寄り添うところと出るところを絶妙に行き来するピアノ。バランス感覚が素晴らしい。

後半はシューマンのソナタ第1番とブラームスのソナタ第3番。
どちらもロマン派のど真ん中、世界にどっぷりと浸らせてもらいました。特にブラームスの終楽章の盛り上がりは素晴らしく、ヴァイオリンもピアノも協奏曲のソリストであるかのよう。実力者お二人が繰り広げる技巧とエネルギーを堪能しました。

アンコール前のMCで、彩奈さんが「第1部では楽しそうに聴いていただき、第2部では集中して聴いていただき、ありがとうございました」と仰っていましたが、その通りで、特に第2部では楽章間の咳払い以外の雑音は殆どなく、また首を折って寝ている姿もなく、極めて高い客席の集中度でした。いつもこうであればよいのですが(つくづく昨日は残念)。

◇アンコール
ディニク(ハイフェッツ編):ホラ・スタッカート
弦の上を跳びはねるヴァイオリンの妙技を堪能!

パラディス:シチリアーノ変ホ長調

◇座席
P列下手通路側。昨日の真後ろ。

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