2021年11月25日(木)福井敬スペシャルリサイタル リクエスト特集

14時開演 いずみホール

ファンからリクエストを募ったプログラムでのリサイタル。
平日昼間の公演でしたが、半休を取って行ってきました。

オペラ・アリアがずらっと並ぶ感じかな、と思っていましたが、日本歌曲が半分以上を占めていました。確かにテノール・アリアを2時間も歌うのはさすがの福井さんと言えどしんどいですよね。それに日本歌曲のリクエストもかなり多かったようです。

ちなみに下表は公式Twitterに掲載されていたアンケートの途中集計です。

よくぞここまでバラけたものだと思います。
「栄光の架橋(ゆず)」とか「ボヘミアン・ラプソディ(クイーン)」とか、オイオイ福井さんに何歌わすねん!的なものもありますが(笑)、福井さんの声で聴いてみたいと銘々が思う作品は多岐にわたっているということですね。

平日昼間公演の客層なので、年配女性客が殆どかと予想していましたが、3~4割くらいは男性客で、ヴェルディやワーグナーを聴く客層なのだろうと推察しました。

昨春YouTubeチャンネル で公開されていた宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」。歌ではありませんが、これもリクエストが多かったとのことで、(プログラムには載っていませんでしたが)この朗読が入り、続けて「死んだ男の残したものは」の歌唱。この演奏がこのリサイタルでもっとも印象に残るものでした。
今年4月のスペシャル・リサイタルでも演奏され、印象深かったのですが、今回も同じでした。
実は私、この手のメッセージ・ソングは子どものころから苦手で(教科書に載っている「戦争を知らない子供たち」も嫌いでした笑)、聴きたいとは思わない作品なのですが、その説得力ある歌唱には感銘を受けました。声質、歌唱技術、表現力、この3つが高い水準で揃っているからこそ、感動するのだと今回改めて感じました。

しかし、よく響くいずみホールで、響きすぎ?と思うほど響きまくる福井さんの声。
オペラアリアばかりであれば、大ホールで聴きたい、と思ったかもしれませんが、日本の歌曲が多かったためか、ホールのサイズ感は程よいと思いました。もっともオペラアリアは大ホールで聴いても響きまくっておられますが(笑)

いつも通りMCもさすがでーーお話しされるときの柔らかなトーンもまた美声ーーアンコールも3曲歌ってくださり、充実感ある演奏会でした。

そうそう、私がリクエストしたのは、レハール「微笑みの国」から「君こそわが心のすべて」だったのですが、やはり?選から漏れました。オペレッタだから仕方ないですかね?でもいつか福井さんの輝く声で聴いてみたい。次があれば、またリクエストします!

◇アンコール
「カタリカタリ」「グラナダ」「鴎(木下牧子)」

◇座席
1階通路から2列目、下手側。
飛沫防止のため、中央の4席程度を前から後ろまで空けてある変わった配席。いくらなんでもそんなに何十メートルも飛ばないと思いますが(笑)

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