2026年3月19日(木) 高関健指揮/関西フィルハーモニー管弦楽団第362回定期演奏会 ブルックナー交響曲第8番

19時開演 ザ・シンフォニーホール

関フィル今期最終の定期演奏会はブルックナー交響曲第8番。

チラシには、「『第2稿(1890年)』※使用版は最終検討中」とあったのですが、当日は「第2稿(1890年)・新全集ポール・ホークショー校訂版(2025年)」での演奏。つまり「できたて」の版で、プログラムには「初演」ではなく「最初の試演」と書かれていました。

高関マエストロのプレトークでは、その新改訂版をマエストロが確認したところ、A4版用紙3枚分くらいの質問事項が出てきたので、これをホークショー教授に確認して楽譜に手を入れ、その後オーケストラ練習が始まり(この4日前)実際に音に出してみると、オケ奏者からも意見が出て、さらにA4版1枚くらいの質問事項が出てきたとのこと。

ブルックナーの手による校訂版(第2稿)は、時間がなかったためか細かいデュナーミクが書かれておらず、「ブルックナーの作品は突然フォルテになったりピアノになったりする」というのは、それに由来するとのこと。そのあたりを、今回の改訂で自筆譜などを手掛かりに手を入れていった、とのことでした。

といった話は、とてもオタク好みのネタではありますが――それほどこの作品を聴き込んでもいない身にとっては、こう言ってはナンですが「どうでもよい」に限りなく近く、とにかく生でブルックナーを聴けたらそれでよし!

一昨年、この8番を聴きにサントリーホールに行った際には(ソヒエフ/ミュンヘン・フィル)、スコアを見ながら何度も聴き込んで臨んだのですが、その記憶もすっかり薄れ、しかも最近何かと行事が多く予習に割く時間もなかったため、どっつけ本番で向かいました(って変ですね笑)。とにかく生でブルックナーを聴けたらそれでよし!(2回目)

オーケストラは、もちろんの弦16型。1stヴァイオリン→ヴィオラ→チェロ→2ndヴァイオリンの並び。Mo.サイモン・ラトルでよく見る配置です。金管は、下手側からホルン、その後ろにワーグナーテューバ(ホルン持ち替え)→テューバ→トロンボーン→トランペットという並びになっていました。下手側に並ぶ3台のハープがなんとも贅沢な感じです。

さて、その演奏ですが――私としては、ちょっと残念な思い。
演奏が始まり、序奏のあたりで既に「今日はダメかも」と感じてしまいました。これは演奏会通いで時折陥る心境なのですが、初めにそう感じて途中で覆ることはまずありません。そのうち、鑑賞という行為が「なぜダメと感じてしまうのか」を分析する時間に変わってしまうという虚しさ。

分析の結果は私なりに持ってはいるのですが、ここには記さないことにします。そういえば、と思って、2年前のブログを見返すと、大フィルで9番を聴いた際に今回の感想とほぼ同じことを書いていました。終演後の喝采に賛同しかねたところまで同じ。

3度目になりますが――「生でブルックナーを聴けたのでそれでよし」。
マエストロと関フィルには感謝しております。

 

◇座席
2階下手通路側。視界良し。
通路を隔てた隣の男性客の拍手に耳がつんざけそうになり、カーテンコールの途中で退席。

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