15時開演 びわ湖ホール 大ホール
昨年聴き納めに続き、今年の聴き初めも鈴木優人さん。
日本センチュリー交響楽団を指揮しての演奏会でした。
前半はバッハ「ブランデンブルク協奏曲」の最も有名な第5番。優人さんのチェンバロで、ヴァイオリンに川久保賜紀さん、フルートに上野星矢さんを迎え、コンマス荒井英治さんはじめ、Vn1・2、Vla、Vc、Cb 各1名ずつがオケ奏者という編成でした。優人さんは、弾き振りというよりアンサンブルの中心といった感じ。新年に相応しい、清々しい瀟洒な演奏でした。
フルートの上野星矢さんは初めてでしたが、19歳でランパル・コンクール優勝、パリ高等音楽院卒業とのこと。近頃活躍されている若手演奏家は、大学入学もしくはそれ以前から留学されているのですね。それに上野さん、プロフィール写真以上のイケメン(めちゃ脚長い!)で、ちょっと嬉しくなりました。新年早々のミーハーですみません(笑)
後半はシューベルト交響曲第8番「ザ・グレート」
「グレート」という呼称は、別のハ長調のシンフォニーと区別するため長い方のこの曲をそう呼んだことが起源とのことですが、現代人の私としては「どの辺りがそうなんでしょうか?」的な違和感が少々あります。これと似た感じをモーツァルトの「ジュピター」にも抱いていますが・・クラオタの方に向かってそんな発言をすると怒られそうです・・しかし、オタク世界にどっぷりハマらない感覚を持ち続けることも大事かなと、時々思ってます。どうでもいいことですが(笑)
さて、その演奏ですが、これがまた素晴らしかったのです。
メリハリの効いた鮮やかな指揮、縦の線がぴっしり揃った端正なアンサンブル。そしてやっぱりセンチュリーは上手いし、音が美しいと思いました。シューベルトは古典派かロマン派か?議論を目にすることがありますが、明と暗、あるいは動と静がくっきりと際立ったこの演奏はハイドンを感じさせるものがあり、やはりシューベルトは古典派なのだと思いながら聴きました。
しかし、4楽章の大音量で繰り返されるフレーズやら、ドッキリするような突然の全休止(ゲネラル・パウゼ?)などからブルックナーを連想したりもし、のちのロマン派に引き継がれていった部分も大いにあるのだろう、とも感じました。そして、やはり「グレート」だな、と少しばかり?納得もしたのでした(笑)
◇前半アンコール イベール:2つの間奏曲より第2楽章
後半アンコール ヨーゼフ&ヨハン・シュトラウスⅡ:ピッツィカート・ポルカ
◇座席
1階上手側の前ブロック。自分で買う場合は絶対に選ばない席ですが、友の会招待チケットのため仕方なし。優人さんの超絶チェンバロ演奏の手元も全く見えず。オケの後方も見えないし、このブロックがS席なのは謎です。
なので、後半は(コッソリ?堂々と?)3階の最後列に移動させてもらいました。オケの全容もよく見えて正解でありました。