19時開演 京都コンサートホール・大ホール
ブルックナー交響曲第6番をメインに、前半にワーグナー「トリスタンとイゾルデ」から「前奏曲」「愛の死」という、私にとっては外せないプログラムでの定期演奏会。

結論から申し上げますと、「素晴らしい演奏ではあったけれど、私が聴きたかったのはこれじゃない」。
今回のプレトークはマエストロではなく、音楽ジャーナリストの池田卓夫氏によるものでした。曰く上岡マエストロは極端なテンポ設定をとることが多く、例えば通常70分程度の第九が60分を切ったり、またあるときは60分程度のショスタコーヴィチ8番が83分だったり。今回もリハーサルを聴いたところ、かなり変わったテンポであったとのこと。
果たして、「トリスタンとイゾルデ」の「前奏曲」――冒頭の有名なワンフレーズが鳴った後――体感30秒ほどの長い長い休止(実際は10秒ほど?)。やっと次のフレーズが演奏された後は更に長い休止。楽譜上はフェルマータなどはなく、1小節程度の休止なのですが。
といった具合で長い長い「前奏曲」が終わり、「愛の死」が始まった際につい腕時計を見てしまいましたが、ここまでで既に約20分経過。結局26分で標準タイムを6分超過。
休憩時間にホワイエで会った方と立ち話をしましたが――「本編であれをやられると歌手死ぬよ」とか「上演には8時間かかるのでは?」など。
さて、ブルックナー第6番。冒頭こそ「普通」のテンポでしたが、徐々に本領発揮。1.2倍遅のビデオを観ているかの如く。京響の音色がこの上なく美しかったので、ブルックナーの「美」に浸る至福の時間ではありましたが、この作品独特の勇壮さ――これが私の求めるものなのですが――はどこかに消えてしまっており、しかし、だからと言って退屈はしない、不思議な鑑賞体験でした。ちなみに演奏時間は70分であったとのこと(標準65分)。
というわけで、定期1日目のこの日、2日目も聴きたくなったらどうしよう?との心配は杞憂に終わり、その点では良かったかもしれません(笑)

◇座席
3階1列目下手側端。眺望よし、音響違和感なし。このホールではこの座席。
◇その他
終演後は京都駅まで移動し、「全日本上岡教団京都支部連絡協議会」に参加。クラオタ仲間での語らいは楽しい!終電で帰宅。

