2022年10月22日(土)クラシック・キャラバン「華麗なるガラ・コンサート」

15時開演 ザ・シンフォニーホール

クラシック音楽界が「コロナ禍を乗り越える」ための企画で、日本を代表する演奏家により、全国13地域で開催されているコンサートの大阪公演に足を運びました。

よく知られたクラシック音楽作品のさらによく知られた部分だけを演奏する、言ってみれば「ええとこどり」のコンサート。前半は器楽曲、後半はオペラ、という構成でした。

クラオタを標榜するワタクシが何故このようなコンサートに来てしまったのか? は、さておき・・

「フィガロの結婚」序曲から始まり(7月のオペラ指揮者セミナーの既視感)、モーツァルト「クラリネット協奏曲」、ドヴォコン、メンコン、そしてショパンの「アンスピ」。

この前半での収穫は、南紫音さんの艶やかで強さとしなやかさのあるヴァイオリンが素晴らしかったことと、「アンスピ」ことショパンの「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」が本来の協奏曲ヴァージョンで聴けたこと、このふたつ。

後半はカルメン、蝶々夫人などの有名オペラのアリアや重唱、そして最後は「フィンランディア」の合唱。この関西二期会特別合唱団による合唱が素晴らしかった。マスクなしでの合唱。特にソプラノの高音がよく響いて美しかったです。

ちなみに「フィンランディア」は、かつてロシアによる圧政に苦しんでいたフィンランドで作られた作品なので、現在の状況を踏まえ、伝わりやすいように日本語の歌詞を採用した、と沼尻マエストロ。フィンランドでは自国を「スオミ」と呼ぶそうで、この部分は原語のままとした、とのことでした。これは確かに伝わりました。

・・と、良きことは以上。

その他は、ソリストがビミョーだったり無難だったり不調だったりで、満足感は今一つ。企画に対してこのレベルでいいんですか?と思ってしまうのは、たぶん耳が肥えてしまったせいです。

・・何故このコンサートに足を運んだかというと、「そこそこクラシックを聴く」夫が「行ってみたいな」と言ったので、いつもほったらかしで一人コンサートに出掛けている罪悪感から、「じゃあ行こうか」と答えてしまったからなのですがーー夫は夫で「ヌマジリアン」の私に気を使ってくれていたようでーー「賢者の贈り物」?ちょっと違うな・・(笑)

◇アンコール なし

◇座席
2階正面FF席のやや下手寄り。
前列がずらっと空いていたので視界は非常に良好でした。
客入りは4割程度。オケ定期より入りが少ない。企画の目的が果たせていないような・・。

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