2022年10月14日(金)秋山和慶指揮/日本センチュリー交響楽団第268回定期演奏会 ヴァイオリン金川真弓

19時開演 ザ・シンフォニーホール

秋山マエストロによる、オール・プロコフィエフ・プログラム。

4月のPAC定期もプロコフィエフ・プロで、ヴァイオリン協奏曲1番と交響曲第7番を聴いたのですが、今回はヴァイオリン協奏曲は2番、交響曲は5番。被らなくて良かった(笑)
「ロメジュリ」は同じセンチュリーの6月豊中名曲で聴いたのですが——今年はプロコフィエフが被ります。

どの作品も色彩感に溢れ、低音部の迫力も満点。トランペットの鋭い輝きの音色が特に素晴らしくて耳に残っています。またプロコフィエフ独特のリズム感あふれる音楽でパーカッション類も多彩、オーケストラを聴く醍醐味を感じた演奏会でした。

ヴァイオリン金川真弓さんは、昨年大フィルの定期でブラームスの協奏曲を聴きましたが、その時と同様に今回も輝かしく豊かな音色で聴かせてくれました。「幅広」の印象も以前感じたのと同じもの。ヴァイオリニストそれぞれの音色の個性も、近ごろやっと明確にわかるようになってきました。

と、いろいろ書いてみましたが・・しかし、このコンサート、実は「ブログを書きにくい」類の演奏会でした。
上手い演奏であったし、満足感もあったのですが、「悪いところがない」という点においても何かトピック的なものが残ったか、というと特にない。今までにも実は2、3回そういう演奏会に遭遇したことがあり、そのときはひねり出して書いていましたが——書けないものは書けない。ブログも3年続けて来てようやく悟りました・・。

そういえば、強いて言えば、交響曲のクライマックスが、もう一段盛り上がれば「感動」のレベルであったのに、と終演直後に思ったのでした。

ところで、この2日前に定期会員特典でリハーサル見学がありました。
センチュリー合唱団を辞めて以来の3年振りに緑地公園のオーケストラ・ハウスを訪れ、練習場で聴かせていただいたのですが——同じ床の上で聴くと、音の振動が足から伝わってきて、これは今までにない経験でした。低音楽器が活躍するロメジュリ「モンタギュー家とキャピュレット家」は大迫力。ちょっと病みつきになりそうでした。これが今回の最大のトピックだったかもしれません(笑)。

◇座席
前半は1階の定期の席で聴きましたが・・前列の方の頭が若干被るのと何となく窮屈感があって、後半は2階席最後列に移動させてもらいました。ソロ・ヴァイオリンは1階で直接音が聴けて良かったですが、やっぱり1階は苦手かも?ちなみに客入りは6割程度でした。

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