2023年8月22日(火)カフェ・モンタージュ「夏の四重奏」

20時開演 カフェ・モンタージュ

「ドン・ジョヴァンニ」以降休止状態だったコンサート通いをちょうど1ヶ月振りに再開。
いつか行ってみたい、と思っていた京都のカフェ・モンタージュに初めて行ってきました。


この日はピアノ・カルテット2作品のプログラムで、モーツァルトとメンデルスゾーンのそれぞれ2番を組み合わせたものでした。

室内楽はやはり大ホールではなく、演奏者の息遣いが直に聞えてくるこのような場所で聴くべきものだと感じました。

モーツァルトは推進力を感じる音楽で、演奏会の始まりにぴったり。みっしりとした密度も感じました。余談ですが、第1楽章にフィガロの結婚「もう飛ぶまいぞこの蝶々」に似たフレーズが出てくるのですが、後で調べてみるとフィガロはK.492で、このカルテットはK.493でした。同時期の作品なのですね。

小休憩を挟んで、メンデルスゾーンでは、冒頭からギアが何段階か上がったような熱量にハッとしました。特にピアノの音数と迫力がすごい。ピアノコンチェルトを聴いているかのような満足感がありました。

この演奏を最大50名ほどのこのホールで聴く贅沢。ちょっとやみつきになりそうです。

演奏の前には、オーナー高田さんのプレトークがあり、ピアノ・カルテットを最初に作曲したのは、モーツァルトではなく15歳頃のベートーヴェンだった、という話や、メンデルスゾーンのピアノ・カルテットが作曲された1823年はミサ・ソレムニスが作曲された年であったことなどのお話も聞けて、これもとても興味深いものでした。

ここのホールは、ある程度以上の規模の会場では集客上成立しないような「通好み」のプログラムが多いので、本当に音楽が好きな人しか来ない、特別感のある場所です。
開演時間が20時と遅いのですが、大阪で仕事をしている身としては、京都に着いて腹ごしらえをしてから行けるちょうどよい時間。帰り時間が遅くなることは、仕事帰りにびわ湖ホールに合唱練習に行くような人間にとっては全く苦ではありません(笑)。

実は、この日コンサートに行ったきっかけは、Twitter(現X)。
モンタージュさんが非常に興味深い投稿をされていたので、それをコメント付きで再投稿したところ、お返事をいただき・・という流れで繋がりができました。
その内容については、また後日詳しく書きたいと思っていますが、クラシック通の方々が集まる場所のオーナーの方とそのような交流が持てたこと自体が嬉しくもありました。

15年前に合唱を始めてから徐々に音楽にのめり込み、音楽を通じて数々の素敵な出会いがありましたが、それがまたひとつ増えました。幸せなことです。

 

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