「ニ短調」

以前の記事(2020年1月16日 大フィル定期 ブルックナー3番)にも書きましたが、私がなぜかハマる調性「二短調」。

その後、ある音楽関係の書籍を読んでいて「レクイエムに使われる調性」と書かれていたので更に気になり始め、”stay home” で時間がたっぷりある今、ちょっと調べてみることにしました。

ちなみに今、この本を読んで勉強しています。
吉松隆「調性で読み解くクラシック」


私のように、音楽に興味があり親しんではいるものの、専門教育を受けたわけではないアマチュアのための入門書としては実に最適な本で、文章も読みやすくとても勉強になります。(ところどころ「物理」の話になって少々難解ですが・・一応私は理系なんですけど、ちょっと眠くなります 笑)

後半でそれぞれの調性の特徴と代表的な名曲が紹介してあるのも、まさに今の私のニーズにぴったりです。

それによると、「ニ短調」は、「ドラマティックで『人生』を感じさせる」「モーツァルトは『死』の予感を漂わせる調として使用していた」とあります。そして「音階に弦楽器の開放弦をすべて含んでいるので、短調の調の中ではもっともよく響く調」とも。ちなみにフラット♭は1つ。ピアノの初心者にも優しい(易しい?)調ですね。

「名曲」として紹介されているのは、
バッハ「トッカータとフーガ」
ベートーヴェン「第九」(4楽章は同主調のニ長調)
モーツァルト「ドン・ジョバンニ」、「レクイエム」
フォーレ「レクイエム」 など。
(ちなみにヴェルディ「レクイエム(怒りの日)」はト短調=♭2つ)

その他にも何かあるかしら? と、手元にある楽譜をいろいろめくってみると・・
オルフ「カルミナ・ブラーナ」
ブラームス「ドイツ・レクイエム」
ブルックナー「テデウム」より「Aeterna fac」←そもそもこれがブルックナーにハマるきっかけ

オペラ・アリアでは、
モーツァルト「魔笛」より「夜の女王のアリア」
ビゼー「カルメン」より「ハバネラ」 など。

かなりキャッチーな楽曲が揃っていると思いませんか?

私が合唱を始めるきっかけ(第九)、合唱にハマるきっかけ(モツレク、カルミナ)どちらにもなったのが「ニ短調」であることもわかりました。

でも、なぜその調性が私の心を捉えるのか?なぜこの調性が「死」の予感を漂わせるのか?
それはまだわからないままなのです。

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