2026年1月1日(木・祝) ザ・シンフォニーホール ニューイヤーコンサート2026

15時開演 ザ・シンフォニーホール

今年の聴き初めは、こちらのニューイヤーコンサート。

ここ数年、年始は東京旅行を兼ねてNHKニューイヤーオペラコンサートに行くことが多かったのですが、今回はなんとなく行く気が起こらず、であれば、NHK Eテレ「クラシックTV」で毎週楽しませていただいている清塚信也さん出演のこちらのコンサートに行こう!となりました。

指揮は原田慶太楼マエストロ。バーンスタイン、ジョン・ウィリアムズ、ガーシュインといったアメリカもののラインナップに加え、ニューイヤーにちなみ、J.シュトラウスⅡ世のポルカ、そして最後に清塚さんの十八番ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番で締めくくられる、というとても楽しめるプログラムとなっていました。

清塚さんはもちろん、原田マエストロもお話が上手なので、お二人のどちらが多く喋るのだろう?などと考えていたら、さらに朝日放送テレビの堀江政生アナウンサー(いい声!)の司会も入る、という盤石の体制でした。

しかし清塚さん。ピアノ演奏の技術はもちろん、芸人顔負けの話術に即興演奏――誰かが話の途中でメロディを歌うとピアノでささっと再現したり、その才能をご自分で笑いに変えたり――おまけにルックスまで良い、という、ちょっと後にも先にもこのような才人は出てこないのでは?と思うマルチさ。

かつて山本直純氏が小澤征爾氏に「俺は裾野を拡げるから、お前はてっぺんを目指せ」と言っていたそうですが――この直純氏ようにクラシック音楽を広めてくれる存在の清塚さんには感謝の念すら抱いています。

さて、その演奏ですが、前半最後の「ラプソディ・イン・ブルー」はインプロヴィゼーションの塊。カデンツァの箇所で即興演奏を行う、といったクラシック音楽のアプローチではなく、最初からアレンジを入れまくる自由自在な演奏。ここまでジャズ寄りの演奏を聴くのは初めてで、とても楽しめるものでした。

プログラム最後のラフ2は、クラシックとして真面目に聴くと気になる部分もあったのですが(低音への拘りがなさそうであったり、芯が捉え切れていない感の打鍵など)――第2楽章のアルペジオはこの上ない美しさ、第3楽章フィナーレは笑いを取りにいっているのか?(おそらくそうでしょう笑)と思うほどの爆速で、大いに盛り上がって終結。爽快!

オーケストラのみの作品も、「ウエスト・サイド・ストーリー」セレクション、「スターウォーズ」メイン・テーマなど、心躍るものばかり。なお、オーケストラはセンチュリーだったのですが――冒頭を聴いた際に、昨日の久末さんの伴奏はこちらのオケの方がよかったのでは?と思わずにいられませんでした。体制が変わって足が遠のいているセンチュリーですが、やはりこのオケの音は美しい、と思った次第です。

演奏後には、センチュリーのスポンサーである「獺祭」の鏡割りもあり、お正月感も満載(お酒が飛び散った清塚さんは大変そうでしたが笑)。

終演後のホワイエでは獺祭の振舞いもあり、下戸さんはちびちびといただいて、ほろ酔いのいい気分で帰途に。充実の今年のコンサート初めでありました。

 

◇アンコール
ソリスト・アンコール:清塚信也 ドラマ「コウノドリ」より「For Tomorrow」
オーケストラ・アンコール:J.シュトラウスⅠ世 ラデツキー行進曲

◇座席
2階最前列下手側

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