2026年2月23日(月・祝) 朝の光のクラシック 竹田舞音・山下裕賀

10時30分開演 ザ・フェニックスホール

今月初めの「スターバト・マーテル」の演奏会に続き、この素晴らしいデュオの演奏会に足を運びました。

朝の10時半開演という、声楽家には厳しいと思われる時間帯での公演でしたが、約1時間の短い尺の中に、お二人の魅力がぎゅっと詰まった、至福のひと時でした。

プログラムは、まずお二人で「コジ・ファン・トゥッテ」。
続いて、歌曲(部門?笑)。
ソプラノ竹田舞音さんが三善晃「忘れられた海」、メゾ山下裕賀さんが玉井明「空き家の風鈴」。この「空き家の風鈴」、老女の大阪弁での独り言が歌詞になっているとてもユニークな作品。関西人による関西での公演にうってつけ。山下さんの芝居達者ぶりが光ります。

そのほか歌曲部門では、ブラームス、R.シュトラウスと続き、後半は再びオペラ部門。

裕賀さんのカルメン「ハバネラ」はもちろん素晴らしかったのですが、印象的であったのは、舞音さんのプーランク「ティレジアスの乳房」より「いいえ旦那様」。モラハラ夫に耐え兼ね、自ら乳房を切り落とし、それによって男性的な力が漲ってきた、という少々シュールな内容なのですが、風船2個を胸の前に入れて登場の舞音さん、表情たっぷりに演じ、最後は風船を刃物で突いて破裂させる、というパフォーマンス。会場は沸きました。

お二人とも、歌唱はもちろん、演技巧者でもあり、地元関西でのびのびと楽しそうにパフォーマンスを披露されていて、「朝の光」そのままに明るい雰囲気に満たされたコンサートでした。

最後は、「朝ですが、一瞬夜の世界に」で、ソプラノとメゾの二重唱といえばこれ!の「ホフマン物語」より舟唄「美しい夜、おお、恋の夜よ」。素晴らしい!

さらにアンコールでは、「フィガロの結婚」からスザンナとマルツェリーナの小競り合いの二重唱。この日は大阪バージョン?でわかりやすく笑いをとりつつ――楽しませていただきました。1時間の内容とは思えない、充実の演奏会でした。

◇座席
自由席。2階の下手側2列目。
視界良好席が少ないのがこのホールの辛いところ。

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