2021年3月27日(土)びわ湖ホール声楽アンサンブル第72回定期公演 日本合唱音楽の古典Ⅴ

14時開演 びわ湖ホール大ホール

昨年11月にも3日連続コンサート、というのがありました。
今回またそれで、そのひとつがびわ湖ホール声楽アンサンブルというのも同じ(笑)

今回は、昭和の時代、合唱が盛んであった時期につくられ、今も歌い続けられている作品でのプログラムでした。
「水のいのち」、「落葉松」などおなじみの名曲。
高田三郎、三善晃、という名前に懐かしさを感じてしまうのは、子供のころ目にしていた作曲家だからなのですが・・実は姉が大学時代に混声合唱部に入っていて、よくこのお二人の作品の楽譜を開いていたからなのです。昭和50年代、このプログラムど真ん中の時代ですね。

今回も各パート4名ずつ計16人の構成でしたが、もう十分すぎる響きでした。
この状態での鑑賞にもすっかり慣れてしまい違和感全くなし。合唱とはこれくらい距離を取って歌うもの、という基準ができてしまったかのように感じます。
コロナが終息したとして・・元の100人以上がひしめいて歌う状態にいつ戻るのか?早く戻らないと、合唱人口は減少の一途をたどってしまうような気がしています。

ところで、今回の演奏会の意図は名曲を伝えていくことにあったと思うのですが、しかし。客席を見渡すに、まさに昭和の時代、これらの作品を歌っていた世代の方たちが殆どのようで、平成生まれはステージ上の声楽アンサンブルの方たちだけなのでは?と思えました。なので、こちら客席側としてはある種「懐メロ」、ステージ側の若いプロ歌手の方々が歌い継いでゆくための企画に結果的になってしまっていたのかな、と感じました。

アンコール1曲目は、沼尻マエストロのオペラ作品「竹取物語」の「エンディング・コーラス」。これは2年前のジルヴェスターコンサートで私も歌わせていただきました。このオペラは来年1月再上演されるとのことで楽しみです。
そしてもう1曲は「怪獣のバラード」。客席も一緒に手拍子で、楽しく終演。マエストロと声楽アンサンブルの方たちは和気藹々としていて、こちらにもその楽しさが伝わってきました。

◇座席 2階席最前列中央

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