2019年11月27日(水)準・メルクル指揮/大阪フィルハーモニー交響楽団第533回定期演奏会

19時開演 フェスティバルホール

今回の最大の期待は、なんといってもマエストロ。
以前から「N響アワー」等で拝見するたび、その演奏に惹きつけられ、いつか生で聴いてみたい、と思っていたマエストロのお一人。
その上、児玉麻里・児玉桃姉妹のピアノに、大好きな「牧神の午後への前奏曲」も。
「ノー残業デー」水曜日にルンルン、と会場へ。

 ドビュッシー「子供の領分」。高校生の頃、楽譜を買ってきてピアノで弾いていましたが・・こんな曲だったかしら?オーケストレーションされると雰囲気が変わるものだなーと思いましたが、曲以上にチャーミングだったのはマエストロ。「ゴリウォーグのケークウォーク」など、軽やかにステップを踏んでいるような動き。さらに終演後のカーテンコールでは靴の底でステージの床を滑って出てこられて、まるで小学生の男の子みたい。小走りで出入りされるマエストロは時おり見かけますが、滑って出て来られるマエストロは初めて見ました(笑)

 タケミツは、正直私にはよくわかりません。
「夢の引用」・・実際に自分が見る夢も不条理で断片的。だから、よくわからない音楽も「これは『夢』だ」といってしまえば説明がつくってことかしら?とか、そうであれば、このタイトルは絵画など他のアートにも使えるのでは?とか、そんなことをぐるぐる考えながら聴いていました。

 しかし、実のところ、先日来ウィーン・フィル、ベルリン・フィルと立て続けに聴くと(しかも同じホールで)やはり耳が肥えてしまったようで、「牧神」のフルートは高音に透明感、低音にもっとふくよかな響きが欲しかったし、「今日はよい音色~」と思った途端にコケるホルン(惜しい!)

 それから、先日のティーレマンもそうでしたが、当節ヨーロッパでは指揮台に上がるなり構える暇なく振り始めるのが流行りなのでしょうか?「ライン」がこの始まり方で、そのせいで冒頭のっけから出てくる有名な主題の出だしが揃わなかったように聴こえました。いや、揃っていたのかもしれませんが、聴く側として心の準備ができなかった。構えず振り下ろすことで何かよい効果があるのでしょうか。演奏会が5秒ほど早く終われるとか?

 ところで、先日、来期定期会員の案内が送られてきました。これがまた魅力的なラインナップ。
「生限定」のマーラーは2曲、ブルックナーも2曲聴けるし、デュトワにインバル、沼尻さんも! はい、継続致します!
定期でいろいろな作品を聴いて、年に1回は海外超一流を聴く。これがシンプルで良いな、来年はこれで行こう!と思いつつ、いや、オペラにも行きたいし(既にチケット有)、声楽リサイタルも、それにお付き合いもいろいろと・・となると、結局来年もものすごくコンサート通いすることになりそうです・・

どうでもよいことですが・・継続申込書ハガキ裏面。
記入項目の【好きな作曲家】、【大阪フィルとの共演を期待する指揮者・ソリスト】
今後のプログラムのちょっとした参考にされるのでしょうけれど、クラオタとしては答えに窮する質問。
【好きな作曲家】→「チャイコフスキー」とか無邪気に書くとなんかレベル低いよなーとか(来期チャイコフスキー・ツィクルスされるとのことですが 笑)、指揮者と言っても他の在阪オケの指揮者を書いてもどうしようもないだろうし、では「サイモン・ラトル」とか書いて実現するのか? ・・いったい私は何を悩んでいるのでしょう?深く考えすぎないようにしよう・・

◇ソリストアンコール
ラヴェル「マ・メール・ロワ」より第3曲「パゴダの女王レドロネット」

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