2020年6月26日(金)大植英次指揮/大阪フィルハーモニー交響楽団 第539回定期演奏会

19時開演 フェスティバルホール

20日の日本センチュリーに続き、フェスティバルホールでの大フィル定期が帰ってきました。曲目が変更にはなりましたが、開催されて良かった!
変更後のプログラムは、ベートーヴェンの交響曲第4番と第5番「運命」。

当初のプログラムは、R.シュトラウス「ツァラトゥストラかく語りき」、バーンスタイン「キャンディード」など、華やかでエンターテインメント性の高い作品。その指揮が大植英次マエストロということでとても楽しみだったので残念ではありましたが、ベートーヴェン・イヤーでの直球勝負? これはこれで良いかも、と思った次第です。

それによく考えると、4番はともかく5番も生では聴いた記憶がないのです。子供のころ親に連れて行かれていない限り行っていない。自分でチケット買って聴きにいったことはないのです。意外と穴!(笑)。こんな機会でもないと一生、生では聴かなかったもしれません。

感染防止対策で座席をひとつおきにするため、開場前にチケットの交換が必要だったのですが、職場がホールのすぐ近くなので交換開始時刻の17時半きっかりにホールに行ったところ・・なんと定期マイシートの隣の席をGET!いつもとほぼ同じ良席で楽しむことができました。

先週のセンチュリーでは、マエストロとコンマスは「ぐータッチ」でしたが、大植マエストロは「白手袋」を握手のためだけにはめる、というパフォーマンス?で、客席からは笑いが起きていました。少々シニカルなメッセージも込められているのかしら?とも感じましたが。

ところで、クラシック・コンサートの感想を語るとき、「過去の名演奏」、「本来こうであるべき演奏」あるいは「自分の好みの演奏」などと比べるというパターンがあります。しかし今回は生での鑑賞は初めての上、この作品を偏愛している(ブラームスの4つの交響曲のように)こともないので、自分の中にそれが可能なボキャブラリーがなく、具体的な音楽的感想を書くことができないのが悲しいところです。

ただ、奏者同士が離れていることによって、ひとつひとつの楽器の音色が普段よりも粒立って明確に聴こえ、「新しい生活様式」での演奏を聴く利点かな?とも感じられました。

「運命」終楽章。歓喜、栄光のハ長調!
「これは ”Bravo!” なしでは淋しいな」と思っていたら、2階席下手側からバッチリのタイミングで掟破りの ”Bravo!” が飛び出し、私は「ありがとう!」と心の中で叫んだのでした。

当初のチラシ

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