2022年7月21日(木)神戸フロイデ合唱団 サマーコンサート ベートーヴェン「荘厳ミサ」

19時開演 神戸国際会館こくさいホール

かつて在籍していた神戸フロイデ合唱団のサマーコンサート。5年ぶりに聴きに行かせていただきました。

コロナ禍以降、合唱団はどこも活動が制限され、団員数も大幅に減っている状況ですが、それでもこの大曲に取り組まれた神戸フロイデは、さすがというか、やはりというか。在籍当時から感じていましたが「根性」の合唱団です。今回ももちろん暗譜での演奏でした。

私が在籍していた頃は、団員数180名程度でしたが、今回登壇されていたのは、プログラムで数えたところ96名でほぼ半減。それでもコアなメンバーの方は多く残っておられて、双眼鏡越しに懐かしいお顔を拝見しました。

ディスタンスを取っているので、配置としては程よい人数に見えました。
しかし、なにしろ男声が少ないので、パートソロで響きが薄くなる部分があったのは仕方ないですが少々残念。対して女声はマスク歌唱でも殆ど遜色なく、ソプラノはパートリーダーの声のみで聴こえてくるのが相変わらずで(美しい)、懐かしい響きでした。アルトはオケと被って消されてしまうこともあって、気の毒に思いましたが・・こういうところでオケの音量を調整するのが指揮の技術では?と思わないでもないけれど、まぁいいです(笑)。

オーケストラは対向配置。面白い、と思ったのがソリストの配置で、舞台下手から、B→S (指揮者を挟んで )A→Tとなっていました。オケの配置に合わせたのですね。センスいい!と思いました。

この楽曲は、冒頭 ”Kyrie” のテノールソロがまず「掴み」なのですが、それを聴いた時、このホールの響かなさ(残響時間の短さ)を思い出してしまいました。助けてくれないホール。本番の舞台では周りの声が殆ど聞こえず、ひとりで歌っているように感じていたものです。クラシック専用ではなく、多目的ホールなので仕方ないのですが。

とかなんとか、当時のことをいろいろと振り返るコンサートでもありました。
私がここでミサソレを歌ったのが 2012年7月20日で、10年と1日前(笑)。その頃のことは鮮明に覚えています。この大曲を歌って自力での発声に限界を感じ、個人レッスンに通い始め、そこで先生に勧められアルトからソプラノに転向。今に繋がっていった契機でもありました。

思えば、2008年に「第九を歌おう」と一念発起し、たまたま夕方のNHKローカルニュースで団員募集をしていたのを「天のお告げ」と思い、この合唱団に入団したところから私の合唱人生が始まったのでした。それに付随して今のクラオタ生活も始まったわけで、人生を変えた出会いでもあったな、としみじみ。

コンサート終演後は、現団員・元団員の皆さんで久し振りに会食。3年以上振りだったと思いますが、皆さん変わらず——というより、更にパワーアップされたご様子。合唱や日々の運動により充実した毎日を過ごされているようで、私も元気でいよう!とパワーをいただきました。

こうして人の繋がりも与えてくれる合唱はやっぱりいいな、と、幸せ気分を満喫した夏の夜のひとときでありました。

◇座席
中2階R列(上手側バルコニー席)
4席のみでセレブ気分。2ndヴァイオリン後部が一部手すりに被るけれど、前のめりも背伸びもし放題、リラックスして鑑賞できました。

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