2019年12月31日(火)びわ湖ホール ジルヴェスター・コンサート〈出演〉

22時開演 びわ湖ホール 大ホール

昨年に続き、今年もジルヴェスター合唱団として登壇させていただきました。

今回は来年2020年が生誕250年のベートーヴェンから2作品。その他毎年恒例で、生年没年が「キリ年」の作曲家の作品がバラエティ豊かにプログラムされていました。

私の予想では、「年明けと同時に第九4楽章。ベートーヴェン・イヤーに世界で最初の第九!かな?」でしたが、さすがにそういうベタな構成にはならなかったようです(笑)

今回はJRが大晦日に京都以東の終夜運転を行わないことになったため、楽しみの半分でもある終演後の打ち上げが行われないことになり、残念でした。が、去年のミーハーを改め、今年は心を鎮めて生活しよう、と考えていたところなので、ホッとした心境でもありました。

・・実は合唱としてはかなり不本意でした。曲のボリュームが多かったのか曲に対する練習時間の配分がよくなかったのか、仕上がりがかなり遅く、一方、私自身は喉の不調やら他の合唱練習とのかぶりやらで練習を休みがちだったので、私としては今までで最も不出来な状態での登壇でした。「フィデリオ」のフィナーレは暗譜でしたが、本番やっと初めて早口ドイツ語歌詞が全部言えたのでとりあえずOKとしておきます(レベル低い・・)

「虹と雪のバラード」。このプログラムを知ったときは胸が弾みました!札幌オリンピックのテーマ曲。当時この曲が大好きで(残念ながら物心ついてました)、オリンピック閉会式のときは、翌日からこの曲が聴けなくなるのが悲しくてコタツにもぐって泣いたのを覚えています。マエストロも当時同じような気持ちで聴いてらしたのかしら?と、勝手に想像して嬉しがっていたのです。が・・この曲、白鳥英美子さんの透き通った声のイメージで音程が高そうに思っていましたが、クラシックとして歌うのにはものすごく音程が低い。通常ソプラノでは殆ど出てこない、五線の下のあたりをうろうろと・・当然気分も上がりません(泣)「君が代」を歌った森谷真理さんはこんな心境だったのかしら、と思ったりもしました。(彼女の音域では原調の1オクターブ上で本領発揮では? これってメゾが歌うべきでしょう、と思いながら聴いていました ←本題からずれる)

それとは対照的に、ベートーヴェン「フィデリオ」の殺人的な連続高音!よくベートーヴェンの歌は器楽的に書かれている、と言われますが、具体的に言うと「ヴァイオリンのようにソプラノを書いている」ですね。こちとら生身の人間なんで、押さえてこすったら高い音が出るわけじゃないんですけどね。ベートーヴェンのピアノ・ソナタの楽譜はそのまま弦楽四重奏として演奏できる、と言われることもありますが、合唱曲もオーケストラの弦楽パートのように書かれているのかもしれませんね。
 ブルックナーの連続高音も死ぬ思いでしたが、コチラは「オルガン」。押さえたら、押さえ続けたら高い音が出るわけではありません。(実際にこういう音型は「オルガン・ポイント」と言うそうです ←また本題からずれる)

今年はベートーヴェンから逃れられない年なので、ソプラノ受難の年です。
ソプラノのみなさん、頑張りましょう!苦難の先には歓喜が待っています!

ところで、ジルヴェスターに合唱で出演すると、ソリストとは殆どすれ違いなのです。本番は楽屋でスピーカーから流れてくる音を聴くのみ。場当たりで後ろ姿を見ることができるくらいでしょうか。今回のソリストは牛田智大さんでしたから、これはかなり残念でありました。
 でも、終演後、夫と待ち合わせのため大ホールロビーに行ってみると・・CD販売サイン会で長蛇の列!そしてそのひとりひとりに笑顔でサインをする牛田王子!いったい終わったのは何時だったのでしょう。その姿に感動してしまいました。

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