2020年2月9日(日)関西フィルハーモニー合唱団 第4回自主公演〈出演〉

13時30分開演 いずみホール

昨年7月に入団した関西フィルハーモニー合唱団での初めてのステージ。
そして、いずみホールでの初めての登壇でした。

実のところ、昨年11月初めに喉風邪を引いてからというもの、ずっと喉が不調で(今も完治せず)、にもかかわらず毎月のように本番が続いて、ただでさえひ弱な喉を酷使。歌うだけでなくお喋りしすぎるのもよくないことはわかっているのですが・・これもなかなかやめられません。
で、オケ合わせの日には、「私はなぜ歌っているのだろう?」と自問自答しながら会場に向かったのでした。

でも、まぁ予想はしていたことですが・・
ホールでのゲネプロから俄然やる気が湧き起こり(笑)、本番もそのまま楽しく歌い、やっぱり歌っててよかったー、と充実感をもって終われたのでした。めでたい!

今回はプログラムがユニークで、
「Ludwig van Beethoven生誕250年を祝して」とのタイトルで演奏したベートーヴェン作品は、「合唱幻想曲」とカノン6曲。
「合唱幻想曲」はいつか歌ってみたいと思っていた曲なので、入団してすぐに取り組むのがこの曲であることは嬉しかったのですが、実のところ、この作品はほぼ「ピアノ・コンツェルト」で、合唱の出番は最後の5分くらい。出番までの15分くらいはピアノ・コンツェルトを後ろで聴いているようなものでした。でも、このピアノが素晴らしかった!合唱練習の伴奏をしてくださっている城村奈都子さんのピアノ。普段の練習時も生き生きとした演奏(活きのよい魚がぴちぴちと飛び跳ねているような)に魅せられていますが、このベートーヴェンもその魅力全開!音の粒立ちの良さと迫力とそして明るく闊達なお人柄も伝わってくる素晴らしい演奏でした。

「カノン」は、客席に降りて、三方でお客様を取り囲む形で歌ったのですが・・これが、うまくいくのか不安でした。本番数日前の練習録音を聴くと、アカペラゆえ曲の終わりでは調性がわからなくなるほど下がっていたり、どのパートでも歌えるように3度ほど調を下げたためにソプラノが最低音を出せていなかったり、と、お客様に聴かせられるレベルではないなーと思っていたのです。先生の「これは高尚な遊びやからね。下手くそに歌ったらあかんよ」というお言葉も胸に刺さっておりました。
でも、本番ならではの緊張感と、ホールの響きの良さ、そして何よりお客様があたたかく見守ってくださっている雰囲気が伝わってきて、楽しく歌うことができ(自分が客席にいたらどう思っていたかわかりませんが)、なかなかよい出来栄えでありました。趣向の面白さもあってか、カノンを褒めてくださったお客様もいらっしゃたので、その言葉を信じたいと思います(笑)

なにはともあれ、何とか無事に関フィル合唱団デビューが果たせたことと、歌うことが楽しい!と再認識できたことで、私にとってはよいコンサートとなりました。

この余韻に浸るヒマはなく、翌日から新曲の練習!
今度はシューベルトのミサ曲第6番。この曲も初めてで、それにロマン派どっぷりの作品なので歌い甲斐ありそうです。

当面「初見大会」が楽しめそうです。「初見」と「オケ合わせ」、このふたつは本番と並ぶほどの合唱の大きな楽しみなのです。

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