14時開演 いずみホール
4年振りの森麻季さんのリサイタル。
期待していた通り、声もお姿も美しく、大満足のステージでした。
ピンク色のふわふわのドレスで登場された際には、客席から歓声があがりました。やはりまず、見た目で掴まれてしまいます。
今回は「”周年”作曲家」をテーマに、生誕・没年がキリ年(5の倍数)の作曲家の作品を集めてのプログラム。とはいっても、お馴染みの作品が多く、透き通った高音を楽しませていただきました。
途中の曲紹介はタブレットを読み上げながらでしたが、やや棒読みの幼さすら感じる話し方で、そのチャーミングで天然なキャラクターにほのぼの。これまでに積み上げて来られた経歴からすると「大歌手」オーラを出されてもよさそうなものなのに、元々のお人柄なのでしょうか、その初々しさを失わない在り様も聴衆から愛される理由のひとつかなと思います。
合間には伴奏の山岸茂人さんのピアノソロで、ラフマニノフの前奏曲の演奏もありました。今年生誕150年、せっかくなので森さんでヴォカリーズも聴きたかったな、と。
後半は、まもなく芸文センターで上演されるヘンデルのオペラ「ジュリオ・チェーザレ」から、クレオパトラのアリアが4曲。このオペラは聴きに行けないので、この機会に聴けて嬉しかったです。軽やかなコロラトゥーラと胸のすくような高音。いつまでもこの美しさを保っていただきたい(なかなか続く人が現れない・・)と願いながら聴いてしまいました。
◇アンコール
・越谷達之助「初恋」
・山田耕筰「からたちの花」
・プッチーニ 「ラ・ボエーム」より「ムゼッタのワルツ」
毎回このリサイタルでは3曲ほど歌ってくださるのですが、2曲目の曲紹介の際「続きましては」と仰って客席から笑い。やっぱり愛されキャラの歌姫です(笑)
◇座席
N列の中央ブロック。
ステージが真っ直ぐに見通せる良席でした。