2020年9月3日(木)大谷雄一「情熱のチェロ」芸文センター ワンコイン・コンサート

15:30開演 兵庫芸術文化センター KOBELCO大ホール

ワンコイン・コンサート。
いつも魅力的なラインナップ。もちろん知ってはいましたが、なにせ平日の昼間なので足を運べず、このたび午後半日休暇を取って初めて聴きに行きました。

大阪交響楽団の首席チェロ奏者、大谷雄一さんのリサイタル。
「情熱のチェロ」ということで、「情熱」にちなんだ作品を取り上げたプログラムが素敵で、メロディアスで心を捉える楽曲でチェロの魅力を堪能しました。
弦楽器の音色には「秋」のイメージを持つことが多いのですが、チェロはそのなかでも特に秋を想起させる深く濃いつややかさを持った響き。まだ残暑が続いていますが、この日々の先になにかとても素晴らしい「秋」が待っているような、そんな憧れのような心持ちなった演奏会でした。

ピアニストの田中葵さんも素晴らしくて、パワフルでキレのある演奏。ジャズの要素も入ったアレンジもあり、すごく達者な方だな、と思いました。プロフィールを見ると、クラシック以外のジャンルでも活躍されているのですね。舞台姿も華やかな方でした。

大谷さんはMCのお話もお上手。「情熱」の深紅のシャツもよくお似合いで田中葵さんの黒ベースに大柄の赤い花模様のドレスとペアになっていて美男美女のお二人に目も癒されました。

◇アンコール
ピアソラ「タンティ・アンニ・プリマ」

◇その他
自宅から自転車で夙川駅→西宮北口→ホール、なんとドアtoドア18分!の新記録。
こんなに近い芸文センターなのに、調べたら昨年9月のPAC定期(佐渡裕/ブルックナー8番)以来のほぼ一年ぶりでした。
で、来週はまたびわ湖ホール。声楽アンサンブルのロッシーニ、です(笑)

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