2026年2月28日(土) 鈴木雅明指揮/日本センチュリー交響楽団第296回定期演奏会 ヴァイオリン中野りな

14時開演 ザ・シンフォニーホール

久しぶりのセンチュリー定期。

前回センチュリー定期を聴いたのは昨年4月だったので、今シーズンは、初めと終わりの両端のみ鑑賞したことになります。

今回の指揮はセンチュリー初登場の「鈴木パパ」こと鈴木雅明氏。ヴァイオリンのソリストは中野りなさん。りなさんは以前から聴きたかったヴァイオリニストで、今回足を運んだ動機でもあります。

シューベルト交響曲第5番、コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲、休憩後にベートーヴェン交響曲第8番、というプログラム。

シューベルト作品は、ホルン以外の金管が入らない編成で、それと知らずに聴くとモーツァルトかと思うような作風。マエストロの引き締まった指揮でセンチュリーの艶やかで端正なアンサンブルを楽しめる作品でした。

続いては、楽しみにしていたコルンゴルトのヴァイオリン協奏曲。オーケストラはチェロが手前に来るアメリカ型配置。楽曲に合わせたものと思われます。
この「前途洋々たる明るい未来」とでもいった光り輝くオーケストラ部と、りなさんの艶やかかつ正確無比のヴァイオリンはぴたりとはまり、多幸感あふれる楽曲を楽しむことができました。

と、しかし――この作品、3年前のセンチュリー定期でも聴いたのですが(川瀬賢太郎Mo /Vnティモシー・チューイ)、その際はもっとキラキラと光の束が放出されるようなダイナミックさを感じたのですが、今回は何となく小さくまとまった印象。

その印象の正体は、後半のベートーヴェンで判明しました。

音が小さい。
オーケストラの規模(プルト数)は確認しなかったのですが(対向配置に変えていました)、ヴァイオリン協奏曲と同じくらいに抑制された音量。ちょっと驚くくらいに音が小さかったのです。

これはマエストロの意向?バロック的アプローチによるものなのかもしれませんが、何だか「こじんまり」の印象。伝わってくるものが少ない――あぁ、ブログにしにくい演奏会に当たってしまったなぁ、というのが直後の感想(ということをブログにしていますが笑)。

美しく整い、生き生きとした表現も備わっていてよい演奏だったとは思うのですが、ついでに瞼が下がってくるようなこともなかったのですが――なんとも不思議な後味の演奏会でありました。

 

◇ソリスト・アンコール
バッハ:無伴奏ヴァイオリン パルティータ第2番より「ジーグ」
演奏前にりなさん自ら楽曲紹介。好印象。

◇座席
2階最後列上手通路側。
階段部分が抜けているので非常に良好な視界。
客の入りは6割程度で寂しい感じはありましたが、雑音がほとんどないよい環境でした。

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