2019年12月22日(日)オペラ講座「神々の黄昏」(初級編 第1回)

 びわ湖のリング・チクルスも今年で最終。
「初心者ワグネリアン」には大変ありがたい講座で、私は前々回「ワルキューレ」から受講。
オペラでもコンサートでも、予習してから本番を鑑賞すると楽しみ方が何倍にも深く広くなるものですが、ワーグナーの場合は特にそれが顕著。知れば知るほど、勉強すればするほど、これほど面白いものはないと思えてきます。こうしてどんどん嵌まっていく人が「ワグネリアン」になってゆくのですね。

最初に作品の概略、その後今までに上演された代表的なプロダクションの演出について実際の映像を見ながら解説を聞くというもので、1回目の今回は1幕と2幕について。ごくオーソドックスな演出から、設定を大きく変えたものまで、いくつか見せていただきました。

変わったものでは・・
ジークフリートがブリュンヒルデと別れて冒険に出ていくシーンを、現代(といってもひと昔前の)ホームドラマ調に仕立てたものなど・・しかし、これはコントとして作ってあるのか?であれば真剣に演唱している歌手に対して笑ってあげるべきなのか?笑うにしてもそのセンスがなんだかブラックなんですよね。リングのような贅沢な作品でも、見慣れたヨーロッパの聴衆に対してはこれくらい奇を衒ったものでないと心をとらえるものにはならない、ということなのでしょうか。

まだまだ初心者の多い日本の、関西の、びわ湖ホールで、ミヒャエル・ハンペ氏の美しい演出で鑑賞することのできる幸せを逆に感じることができたのでした。

さて、講座終了後、今年こそは!ということで、東条先生にお願いして一緒に写真を撮らせていただきました。(先生、ミーハーですみません) 「次回の第3幕はもっと楽しいですよ」とおっしゃっていました。
はい、楽しみにしております!

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