2020年2月21日(金)秋山和慶指揮/大阪フィルハーモニー交響楽団第535回定期演奏会

19時開演 フェスティバルホール

この記事を書いている現在は3月29日。2月21日のこの定期演奏会は、コロナ禍で次々とコンサートが中止されていく寸前のコンサートでした。公立ホールなどで公演中止が出始めていたものの、「フェスティバル・ホールは民間だから大丈夫でしょう」などと言いながら会場に向かったのですが、この時点では今のような事態になることまでは想像できていなかったのです。

 

定期演奏会の楽しみのひとつは、その季節にちなんだ作品がプログラムに並ぶこと。
チャイコフスキー交響曲第一番「冬の日の幻想」
ロシアの厳しい冬の情景を描いているようにも思えるタイトルですが、冬ならではの暖かな家の中で過ごす幸せ、離れた場所からその窓の灯りを眺めているような暖かな気持ちになる作品で、ところどころに「弦楽セレナーデ」や「花のワルツ」のような旋律が現れるのも面白い。
チャイコフスキーの交響曲で取り上げられるのは、もっぱら4,5,6番。それ以外はコンサートで聴く機会はめったにありませんが、この曲が一番好きだという人もいます。
・・でもやっぱり私の好みはメロディアスで扇情的な4,5,6番であったりするのですが。

秋山先生(合唱を指揮していただいて以来秋山和慶さんだけは「先生」とお呼びしたいのです)の指揮はやはり的確で美しい。

大フィルの音色も前回同様美しく、客席でずっとニコニコとしながら聴いていました。
そしてこれ以降、その楽しみがしばらく中断されることとなったのです。

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