2019年10月24日(木)飯森範親指揮/日本センチュリー交響楽団10月定期〈出演〉

19時開演 ザ・シンフォニーホール

日本センチュリー合唱団として、定期演奏会に登壇させていただきました。
ブラームス「ドイツ・レクイエム」
飯森範親マエストロの指揮で歌えて本当に幸せでした。
この曲の終わりのような静かでじんわりとした感動に浸っています。
“selig sind”

飯森範親マエストロ。
今までは観客として、後ろから或いは正面から(笑)拝見しており、美しい指揮だなぁと思っていました。そして今回振っていただいて・・動作が美しいだけでなく、ドイツ語の子音の切りまで明確に指示が伝わってくる、ものすごく歌いやすい指揮であることに感動。あの美しさは「機能美」でもあったのですね。

終演後、舞台から捌けたところで、合唱団を出迎えるようにあたたかい笑顔で立っていらして、「ありがとうございました」と直接お礼を申し上げられたのも嬉しかった。

練習期間中はいろいろ思うところはありましたが、頑張ってやってきてよかった。労苦が報われた・・ドイツ・レクエムの内容そのもの!?の幸せな体験でありました。 

そして、バリトンの平野和さん。
第3曲「ユダヤのダヴィデ王の自問自答」。日本人離れした体格の良さで王様役がぴったり!
よく「声楽は体が楽器」と言われますが、それをこれほど実感したことはありません。
大きな大きな楽器で、私自身がその中に入り込んで聴いているような・・こんな感覚は初めてでした。素晴らしい!これからワーグナー作品にも出て欲しいな、とかオペラの何の役がよいかしら?などと考えながら後ろで聴いていました(で、自分の歌がおろそかに。すぐ観客になり下がる)

3年前にこの曲を歌った後は、「もう2度と歌いたくない!」と思いましたが、今回ほぼ他力本願ではありましたが、満足できる演奏となって本当に良かった。自分の中で、この曲にきれいに蓋をすることができました。

蓋? でもね、やっぱりね、この曲難しいのであまり歌いたくないのです・・

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