2021年2月20日(土)鈴木雅明指揮/バッハ・コレギウム・ジャパン「ヨハネ受難曲」

16時開演 いずみホール

正に「完璧」と感じる演奏でした。
BCJの「ヨハネ受難曲」

昨年11月に配信で「リナルド」を鑑賞しましたし、鈴木優人さんはTVでもよく拝見するので、初めての感じはしなかったのですが、実は生でBCJの演奏を鑑賞するのは初めてでした。日本国内で聴くことのできる最高のバッハ、と期待していましたが、それに違わぬ演奏で大変感銘を受けました。

・・しかし、昨年びわ湖ホールでの「マタイ受難曲」を聴いて以降、「受難曲」をどのように聴けばいいのか?と考え始めておりーーキリスト教、聖書の知識、そして音楽自体についての理解もない状態で、ただ美しいから、という理由だけで聴いていいものか?という疑問が今回このような素晴らしい演奏に立ち会ったことで更に大きくなってしまいました。
そして、「いつか歌ってみたい」願望もますます萎みつつあります(笑)

ところでこの公演、当初のチラシはこれで、エヴァンゲリストとバス以外のソリストは外国人歌手であったのですが、来日が叶わず、BCJの合唱の方が代演されました。が、どの方も素晴らしくてーー最初からこれで良かったのでは?と思えました。アルト(カウンター・テナー)の久保法之さんは「リナルド」のゴッフレート役が素晴らしかったので生で聴けて嬉しかったですし、ソプラノの松井亜紀さんの研ぎ澄まされた透明感ある高音がとても美しく印象的。

そして、現在大活躍中の鈴木優人さん。今や日本を代表する指揮者・音楽家のお一人ですが、この公演ではBCJの奏者としてのご出演。ポスターやプログラムにも表立ってフィーチャーされておらず、何だか不思議な感じがしましたが、オルガンとチェンバローー時には両方同時に(!)弾かれているそのお姿はやはり凛とした華がありました。
最後の合唱、コラールは感涙の美しさ。客席と舞台が一体となった感動がホール全体に漂い、終演後の鳴りやまぬ拍手にマエストロが再度登場されました。

◇座席
1列目売り止めの2列目で最前列。バスの加耒徹さんが目の前で、ガン見していたら目が合いそう・・ちょっと目のやり場に困りました(笑)
久しぶり?の市松配席、やはり余裕があっていいです。

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