2026年9月27日(日) 森麻季ソプラノ大阪リサイタル

14時開演 いずみホール

恒例の森麻季さんのリサイタル、今年も行ってきました。

相変わらず、歌唱も容姿も美しく、ご本人による丁寧な曲目解説もあり、大変満足度の高い演奏会でした。

今回のプログラムは、前半にモーツァルト「フィガロの結婚」伯爵夫人のアリアを2曲、ピアノ演奏を挟んで、ベートーヴェンのオラトリオ「オリーブ山のキリスト」のアリアを1曲。

冒頭ではボルドー色のドレスに揃いのファーのショール、ピアノ演奏の間に早替えで今度は純白で右肩に共布の大きなコサージュの付いたドレス、その衣裳で「ノルマ」の「清らかな女神よ」までを歌った後、次は冒頭のドレスに戻って揃いの大きな帽子を被って登場、「こうもり」ロザリンデのチャールダーシュ、というファッションショーのような目にも楽しい構成となっていました。美しいものを賞でたい、というのは人間の本能、観客の欲望でもあります。

後半は日本人作曲家の作品が並べられ、こちらも「何故この作品を選び、どのような気持ちを込めて歌うのか」をメモを見ながら1曲ずつ丁寧にご説明。その声も高く美しい発声だったのですが、これは歌での発声のポジションを変えないように話されているのだと感じました。歌のために全く喋らない歌手の方もいれば、工夫して話される歌手もいる。それもその方の個性で、それぞれに良いな、と思った次第です。

歌唱はどれも素晴らしかったのですが――針の穴に金の糸を通すような細い細い高声は森麻季さんならでは――前半では「ノルマ」の「清らかな女神よ」、後半では「竹とんぼに」、「ちいさな空」が涙腺の弛む美しさと説得力でした。

ときには左右の2階バルコニー席に向かって大きく手を拡げて歌われることもあり、こういった表現力は年数を重ねたベテランならでは。しかし、いつまでもお美しい「美魔女」の麻季さん。

どうかいつまでもそのままでいてください、と思いながら会場を後にしました。

◇アンコール
マスカーニ:「アヴェ・マリア」
プッチーニ:「ラ・ボエーム」より「ムゼッタのワルツ(私が街を歩けば)」

◇座席
N列中央ブロック上手側

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