2022年11月13日(日)神戸市混声合唱団・神戸市室内管弦楽団「プーランク讃」

15時開演 神戸文化ホール 大ホール

神戸市混声合唱団、そしてソプラノ・ソリストが中村恵理さんで、大好きなプーランク「グローリア」が聴けるとあって、大変楽しみにしていた公演でした。

開演時間の少し前に合唱団音楽監督 佐藤正浩氏によるプレトークがあり(少々長め)、現在「プー活」中であるとのこと。はい、「プーランク推し活動」ですね!めっちゃわかります!(笑)

3年前のびわ湖ホール ジルヴェスターコンサートで歌い、その少し毒味の入った独特の和声に惹き込まれてしまった「グローリア」。このときは1曲目の「Gloria」と2曲目の「Laudamus te」のみの演奏だったので、いつか全曲を歌いたい、そして後半に入ってくるソプラノのなんとも魅惑的なソロを生で聴きたい、というのがその時以来の願望でした。

そのソプラノ・ソロを現在日本で最も歌えるソプラノ(断定!)、中村恵理さんで聴ける。しかも合唱はプロの神戸市混声。これ以上はない、と思える組み合わせでありました。

そして、やはり期待にたがわずどちらも素晴らしかった!

中村恵理さんの艶やかさと声量を備えた迫力の歌唱は圧巻。
合唱がどのパートもプロの発声で美しく聴こえてくることに加えて、大半の方は合唱ソリストやオペラのキャストとして馴染みがあることにも満足感を覚えました。

しかし、少々残念だったのはオーケストラ。
コア・メンバーを超える客演が入っての公演で、普段から活動をともにしているオーケストラではなかったせいか、なんだかガサガサとして音色が揃わない印象。
合唱とのバランスなのかご予算の都合なのか、弦10型という小ぶりな編成だったので、束感のある音色が出にくかったのかも知れません。

「あぁオーケストラがもっとよければ最高の水準の演奏なのに。残念だ、残念だ」と心の中で呟きながら聴いていました。

本来なら合唱は70~80人(アマチュアなら100人)規模の作品を、なんとか35人でやります、とプレトークで話されていたように、本当はもっと大きな構成で上演するべき作品なのでしょう。

大人数のプロ合唱、大編成のオーケストラ、そしてソリストはやっぱり中村恵理さんで(笑)、また聴いてみたい、という新たな願望が芽生えてしまいました。

◇アンコール
・プーランク「Salve regina」(オペラ「カルメル会修道女の対話」にも同タイトルの曲があるが、それではない方、との解説付き)
・「グローリア」の終曲を再度演奏。

◇座席
後ろから7列目の上手側通路脇。
視界は良かったのですが・・隣のオジサマの拍手が鼓膜が破れるかと思うほどの爆音で耐えられず、もう遠慮せずに右耳に指を突っ込んで耳栓(なので拍手できず)。
途中でオジサマは気づいたようで、小さめに拍手していたようですが、お互いにストレスだろうと、休憩後は空いている最後列に移動。
しかしあの爆音は翌日以降も耳に残り、少々トラウマ。イビキの次は爆音拍手。いろいろ蒙ってます・・。

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