15時開演 兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール
思いがけず2日連続での演奏会。
PACの名曲コンサートに行ってきました。
フィンランドの巨匠オッコ・カム氏指揮による、「自然賛歌」をテーマとしたシベリウスとベートーヴェンのプログラム。
実は前日のセンチュリー定期の際、隣席の方が「行けなくなったので」とチケットを譲ってくださったのです。辻彩奈さんのシベリウスを聴いてみたかったので、喜んで頂戴しました(笑)
辻さんのヴァイオリンはもちろん素晴らしい。そしてやはり音量が豊か。
リサイタルもいいけれど、こうしてオーケストラをバックにバリっと演奏する男前の彩奈さん、やっぱりいいですね。
1曲目のシベリウス「鶴のいる風景」の描写に富む音楽も聴き応えあるものでした。
「名曲」過ぎて却って聴く機会がない「田園交響曲」も聴くことができて良かったし、演奏もよいものだったのですが——と、実は前日のセンチュリー定期でのサン=サーンス3番も素晴らしい演奏ではあったのですが感動には至らずで——「素晴らしい演奏ではあるが感動には至らない」のは何故なのか、足りないものは何であるのか、と聴きながら考えていました。
以前は、こういうとき、自分の感性が鈍磨してきているのだろうか?などと懸念を抱いていましたが——今はもうそんな心配はいたしません。感動するときは感動する、と、最近になってやっとわかってきたので。
◇ソリスト・アンコール
シベリウス:「水滴」
チェロのトップ奏者とのデュオで、ピツィカートのみのチャーミングな演奏でした。
◇座席
3階1列目中央。
いただいたチケットなので文句は言えないのですが、手すりの横棒で舞台が分断され、かなり見づらく、これも満足度が上がらなかった要因のひとつです。